k.nyuiのベースをオーダーした話

blog

ベースを探すきっかけ

2017年頃の話ですがなんとなく記録しておきたく覚え書きです。

ワタシが初めて買ったベースはスクワイヤーのジャズベース。

15年以上前のことなので記憶があやふやになっていますが、当時発売されていた「バンドやろうぜ!」という雑誌の広告にある通販で購入しました。

小型アンプと交換用の弦や小物がいろいろ付属されている初心者セット的なやつですね。

下手くそながらがむしゃらに練習を重ね、ネック裏がビンテージベースのような風合いに。

鳴りも抜群の最高の楽器に育ってくれました。

たくさんの改造(指板貼替え・リフレット)を施し今でも愛用してる替えのきかないベースでございます。

ある時、いつか壊れたらどうしよう・・・と不安に駆られ(きっかけは不明)、

代わりが務まるベースを探さねば!
どれだけ時間がかかっても良いから

納得のいくジャズベースを探さねば!

と思ったのがおそらく4年くらい前。

出会いを求め…

ネットで情報を探し、楽器屋で気になったものは試奏しに行くの繰り返し。

ある日、k.nyuiのベースをデジマートで発見。

存在は知っていたものの実機に出会う機会がなく、いつか弾いてみたいなーと思っていました。

まさか店舗に実機があると思ってもいなかったので、その週の休日に楽器屋へ行って試奏させてもらうことに。
※試奏したベースは後日、売却済でした。

K.nyuiとは?

K.nyuiはPGM代表の乳井さんのカスタムショップブランド。

MOONやその他ブランドのカスタムモデルを手がける、楽器業界で数々の功績を残した伝説の職人です。

現在は乳井さんの監修の下で弟子の吉田さんが作られているとのこと。

K.nyui Custom Guitars

試奏した感想

店員さんからチューニングされたベースを渡され、手にして真っ先に感じたことが、

ネックが硬い

今まで数々の楽器を触ってきましたが群を抜いて硬い。
もちろん良い意味での硬さ。

そしてオールラッカー仕上げの塗膜の薄さも相まって木材との距離が近い。

ビンテージを触ったことのある人ならこの感じがわかるかもしれません。

また国産楽器特有のかっちりした感じはなく、どこかにルーズさが見えていて生っぽさも残っているのに、作りがとても丁寧。

んー、説明が矛盾してますね。

適当に爪弾いてみると、出音がとても良い。
ピッキングのニュアンスも伝わりとても素直な音質。

強弱もしっかり出ます。

きっと材料の選択も素晴らしいのでしょう。

重量バランスもお見事。

Fender custom shop ( 以降FCS ) の上級個体に匹敵するクオリティを感じました。

お値段もFCSマスタービルダーモデルの3分の1程。とてもステキ。

あと5分程試奏していたら支払いの手続きを進めていたことでしょう。

なんとか踏みと止まってお店を後にしましたが、その日の夜は頭の中がk.nyuiでいっぱいでした。

オーダーするのか?

後日、楽器店で働いていた友人に相談したところ、オーダーできるんじゃないか?とのこと。

その友人が勤めてた楽器店で見積もっていただいたところ、提示された金額は店頭で試奏した個体と同じくらいの30万円台。※2023年現在はその価格でオーダーは厳しいかもしれません。

オーダーしても店頭と価格帯が変わらないとは驚きです。
(もちろん際限なくオーダーすればどこまで価格は上がります。)

微妙に手間のかかる注文をしたつもりでしたがそこはそんなに影響なかったようです。

オーダーする際に拘ったポイント

  • テレキャスター(OPB)タイプのヘッドシェイプ
  • ポジションマーク無し
  • レアカラー ( Blue Turquoise )
  • マッチングヘッド

個人的にはポジションマーク不要でテレヘッド仕様なのが起因して価格が上がると予想したのですがそんなことなかったみたいです。

オーダー掛けたのが5月くらいで完成して店舗に届いた連絡を受けたのが11月だったかな?
納期は半年掛からないくらいでした。

ある程度まとまった注文が入ってから製作を開始するらしいので、タイミングが合えば3ヶ月程で完成するかもしれませんね。

手元に到着

※ 購入してから2年近く経過しているため塗装剥げやキズが点在しています。

いざ!音出し!

届いたベースはオーダー品なのでもちろん新品で弾き込まれていません。

前述のとおり店頭品を試奏していますが、その時の勘は間違っていませんでした。

ネックはビシッとしているし、塗膜が薄いことで手への馴染みが良い。

OPBタイプで厚みのあるグリップによりジャズベースのような弾き易さはありませんがガシッと握り込める感じは最高ですね。

重量バランスも軽すぎず重すぎず。ネックの比重が高め。板目でも無く柾目でも無い均一な木目をしています。

このような良質なものを選べるなんてどれだけの材をストックをしているのでしょうか。
ボディの生鳴りはとてもナチュラルで無理して振動してる感じはありません。
個体によっては弦で無理やり振動させているものが多くムラのある鳴りをしますが、K.nyuiは木材・ハードウェア・弦などを介して楽器全体で振動を拡げている気がします。

楽器そのものの主張が激しくないので弾き続けれることで自分の色に染まってくれるでしょう。

ベース探し旅の終了

本当に良い楽器は弾くのを楽しくさせてくれますね。眺めるのも楽しい。
長く愛用すれば違う表情も見せてくれるでしょう。

ライブで使用して沢山の傷がついた姿もカッコいいはず。

こんな経験をさせてくれたスクワイヤーとk.nyuiに感謝をしなければなりませんね。

また出会ってしまう?

最近また新たなベースを入手してしまいました。

それに関してはまたこんどご紹介したいと思います。ちなみにmusicmanのアレの6弦です。

出会いは突然なんですきっと。購入前に妻には伝えて許可を得てるので今のところ大丈夫です。

うん、大丈夫。

コメント

タイトルとURLをコピーしました